ブラジル、ディアマンティーナ産の雷水晶、ライトニングクォーツ・フラッシュクリスタルとも。
雷の通った跡が彫ったように残っています。
この石は、先端から底にかけてラインの入った、雷水晶の見本のような石。
底は自然に平らになっていて、ブラジル産らしいすっきりした単結晶です。
置くと頂点を斜めにして自立します。(下段左側の画像が裏側になります)
頂点のファセットに目立った形状やレコードキーパーなどはありません。
「雷水晶」の中でも石の形と落雷の跡が美しい石で、特別な
コレクションとしてもお楽しみ頂けると思います。
一見すると整ったブラジル産水晶ですが、持った感じは完全に「別の物」。
よく「雷水晶は雷のパワーが入っていてパワフルです」という風に紹介されているのを
見聞きしますが個人的には少々違った印象で、これは「受容」の石のようです。
「パワフル」であるとすれば「容量が違う」という方向。
外側ではなく、内面の深い所に光を通していくようです。
光を受けて輝く、静かな湖のような印象です。
そしてその湖は、私達が自分の中に抱いている「湖」と、同じ水源。
私達も源の遠い海を記憶していたはずなのに、今ではそのことを忘れています。
残っているのは、迷子のような寂しさや「帰りたい」という強い気持ち。
何故そんな事を思うのか自分の心に聞いてみても、答えに繋がる糸口すら見つからない。
そのことから不安を覚えたり、時には失望してしまうこともあるかもしれません。
だけど
「本当は全部分かっている。」
「全部、憶えている。」
だから安心して良い、大丈夫なのだとこの石は光と共に語っています。
隕石由来といわれるインパクトガラス「モルダヴァイト」「リビアングラス」などに似て
雷が「印」を刻んだこの石も、私達に「故郷」の懐かしい言葉を伝えてくれているのです。
ずっと探していた「知っていたのに忘れてしまったこと」を、他の場所からではなく
「自分の中から」浮かび上がらせる一助としてお役立て下さい。