古い物語が再び意味を持って、目の前に現れています。
改めて目にする言葉は「分かったつもり」になっていたことかもしれません。
「気にしない」という事にして大急ぎで通り過ぎた過去の記憶から、
実りある「意味」を得る機会が訪れました。
今ようやく過去を眺められる場所に辿り着き、物語を読み解くことができるのです。

緑のターコイズは中国〜チベットに多く、こちらの石もその辺りの産地と思われます。
染色・スタビライズ加工をされていないナチュラルな石で、
表面には穴のように見える細かい凹凸があります。
緑色の濃淡が、何かの文字のように見えるかもしれません。
テグスやビーズ織専用糸、ビーズ刺繍用糸などを使って丈夫に仕上げました。
上下左右（この場合、東西南北？）は特に決まっていないようで、ご自由に
使っていただいてOKなのですが、持って重さの掛かる方向にピンをつけてみました。
リボンなどを通せば、チョーカーとしてお使いいただけます。
その場合は下段左の画像のようにカイヤナイトが上、淡水真珠を下にして
いただくと、収まりが良いと思います。
ルビーを左右とした場合、微妙に非対称になっています。
裏布は紫の合成スウェードです。

「安定」「平安」「穏やかさ」を守る、ごく基本的な部分への護符になりました。
もう少しワイルドな感じに作る予定だったのですが、ターコイズの「格」というか
緑の石が大切にされた古い歴史のようなものがジワジワと伝わって来て、
使う石や色合いを大幅に変更することになりました。
「過去と繋がること」「温故知新」が主なテーマのように感じます。
未来へ進む旅のお供に。